ホーム教師のやりがいとは 私立中高教員インタビュー

教師のやりがいとは
- 私立中高教員インタビュー -

  • 城北中学校・高等学校大重 俊太

  • 自由ヶ丘学園高等学校新福 実歩

  • かえつ有明中・高等学校三塚 平

  • 女子美術大学付属高等学校・中学校吉田 早希

  • 成城中学校・成城高等学校吉光 樹

  • 明治大学付属中野八王子中学高等学校小川 知美

  • Page 1
  • Page 2
  • Page 3
  • Page 4
  • Page 5
  • Page 6
大重 俊太

理想の教育を実践できることが
私学教員として働く醍醐味です

 私立学校は異動が少なく、同僚の教職員との人間関係が長く続くことが多いです。そのため、同僚と積極的にやりとりをすることがより重要になってきます。ただ、心配する必要はありません。私も着任当時は人と話すのは得意な方ではありませんでした。初年度、わからないことが多く、同僚にいろいろ相談をする中で、自然とコミュニケーションスキルがついてきたように思います。

 また、私学は各学校独自の校風をもっています。私学の校風は、単に年月だけではなく、教員一人一人の教育観によって作り上げられる側面も大きいと思います。その意味で、「どのような生徒を育てたいか」「これからどのような学校になるべきか」という大局的な視点を持つことも必要です。ただ、これも最初から具体的なプランができあがっている必要はなく、同僚と話を重ねる中で少しずつ具体化されていくものだと思います。

 コロナ禍の中でも細やかな対応をとっていたということで、私立学校を志望する小・中学生が増えているそうです。柔軟性があり、自分たちが良いと思える教育を直に届けやすいのが私学教員の醍醐味だと思います。不測の事態が起きた時だけでなく、日常の学校生活の中でも、生徒たちの教育のためにさらにできることはないか、模索し続ける姿勢が大切です。その意味で、教育に熱い想いを持っている人にとっては、私学は最高の環境だと思います。共に、私学から教育を盛り上げていきましょう!


MESSAGE MOVIE

新福 実歩

同じ想いを持った仲間たちと
質の高い教育を追求できる環境

 私は私立学校の出身であり、教員と生徒が一丸となって学校の伝統や雰囲気を作り上げていく私学の教育に、学生時代から魅力を感じていました。私学は、各学校に建学の精神があるため、それに賛同した生徒と保護者の方々、そして教員が、一つのチームのように協力して学校をより良い組織に作り上げていくことができます。一人ひとりが学校とその教育に対して格別な思いで関わっていくので、やりがいを持って働くことができます。

 公立と異なり、転勤がないことも私学で働く大きな魅力です。何年かごとに慌ただしく学校を異動することがないため、落ち着いたライフスタイルで仕事に集中することができます。また、ともに働く仲間も大きく変わることがないため、学校の未来を見据えて、社会の変化に対応した質の高い教育を追求することができます。一方で、転勤がないことによって閉鎖的な印象を持たれるかもしれませんが、大学や他校の先生方と交流する機会も多く開かれた教育環境であり、研修制度が充実しているので自分自身のスキルアップができると実感しています。

 学生時代に恩師と出会った経験から、生徒に寄り添い、信頼関係を構築しながら、生徒の可能性を広げられる教員になりたいと考えていた私は現在、自身の教育観を生かしながら、仲間とともに研鑽に励み、やりがいを持って働いています。


MESSAGE MOVIE

三塚 平

実現したい教育に合わせて
学校を選べるのが魅力です

 私立学校は、時代や社会の要請を受け止めながら、自分たちを常に問い直しつつ、どのように教育理念を実現させていくのかを考えています。こうしたことが、教育の形や目的を多様化させ、様々な教育実践を採用する学校の出現につながったのだと思います。こうした先進性や進化力は、私立学校ならではの魅力であり、私たち自身が教員としてどのような教育を実現していきたいのか、その関心や目的に合わせて勤務する学校を選ぶことができるのです。

 私立学校の特質の1つとして、中高一貫教育を行っている学校が多いことが挙げられます。公立学校とは違い、教職員の異動が少ないこともあり、同じ志を持った仲間とじっくり長期的な目線で教育に携わることができます。

 また、私立学校には様々な地域から生徒が集まり、外国にルーツを持つ子も少なくありません。様々な人と出会うことができるこの環境は、教員それぞれが持つ前提や価値観を問い直し、教育実践をアップデートさせていくことにつながります。教員研修も柔軟で多様な内容が多いため、最新の教育事情にアクセスすることや、他校の実践や学校以外の教育事情に触れる機会に多く恵まれます。このように、教員それぞれが色々な経験を積み、豊かになっていくことで教育の充実化を図れると思います。

 皆さんに合った学校で、共に私立学校の教育を前進させて行きましょう。


MESSAGE MOVIE

吉田 早希

「こんな生徒を育てたい」という強い想いに
合致する教育の場がきっと見つかります

 私立中高の教員における最大の魅力は、自分の理想とする生徒像と建学の精神が合致した学校で、自身の教育への熱い思いを存分に発揮できることだと思います。

 数ある私立中高は、1つとして同じ学校が無く、どの学校も創設者の建学の精神が受け継がれています。そして、教員にはその学校の「思い」や「伝統」が染みついているので、自然にその学校の特徴ある教育を体現し、自らがオリジナリティ溢れる授業を実践することが可能です。例えば、私が勤めている学校は美術教育を特色としているため、英語科教員として英語とアートを融合した授業を行っています。

 また、学習だけでなく行事にも重きを置いている学校が多く、その学校に合った活動が設けられていることも特色の一つです。生徒たちは、行事を遂行するプロセスから、思考・判断することを学びます。さらに、様々な考え方が違う友人に出会い、多様性を認め合い楽しむことで、協調性も磨かれていきます。教員も、中高6年間の時間をかけて生徒と向き合うことが出来るので、成長をそばで見守りながら、生徒と共に自身も成長していく実感を持つことができます。

 建学の精神に基づき学んだ生徒たちは、中高で学んだことを活かしてそれぞれの場所で活躍し、社会に貢献しています。その姿を見て、日々教員として刺激を受けています。「十校十色」の特色ある私立中高なら、皆さんの「こんな生徒を育てたい」という強い思いに合致する、納得のいく教育の場を見つけることができるはずです。


MESSAGE MOVIE

吉光 樹

成長した生徒の姿に刺激を受け
自分自身も成長できる仕事です

 私は私学の教員である以前に、私学の卒業生です。中高の6年間を私立中高一貫校で過ごした私が考える私学の魅力は、「学校ごとに特色があり、その特色に合った個性を持った先生方が、卒業後も長く学校にいてくれる」ということです。私の母校にも多くの恩師が勤務されています。そのため、なかなか母校に遊びに行けなくなった今でも、学校説明会の会場や研修先などでお会いすることがしばしばあり、昔話に花を咲かせています。このように、長年恩師が母校に勤務されているのは公立にはない私学最大の特徴であり、魅力ではないでしょうか。

 私学の教員となり10年が経った今、卒業生として感じていた私学の魅力に加えて、新たな魅力も感じています。それは、生徒の成長に刺激を受けることができるということです。先述のように、私学の生徒にとって母校は、「卒業しても恩師に会える場所」です。そのため、部活動に顔を出してくれることや、文化祭に来て近況報告をしてくれたり、何でもない日に突然ふらりと現れたりもします。さらには、後輩のために講演をしてもらうようなこともあります。このように色々な機会や、節目で報告をしてくれる卒業生に触れるたび、成長をうれしく思いつつ、同じ大人として話ができ、刺激をもらえるのも教師になって私が感じた私学の大きな魅力です。
みなさんも是非私学の教員になって、多くの魅力に触れてみてください。


MESSAGE MOVIE

小川 知美

生徒たちの理解者として
夢の実現を応援し続ける

 私は中高生の時期というのは、自分の将来について考え、夢を実現するための準備期間だと考えています。そのため、生徒たちにはこの中高生の間に自分の良さをさらに伸ばし、卒業後の選択肢を増やすための経験をたくさんしてほしいと思っています。そして、子どもたちが大きく成長するためのお手伝いをするのが教員の役割であり、そのために情熱をもって教育に携わることが大事だと考えています。この点は公立・私立に違いはありません。その中で、私学は建学の精神や教育方針など、それぞれの学校の特長を生かした学びの場を整え、「こういう生徒を育てたい」という思いを大切にした教育を行っています。

 現在私は母校で教員をしています。私にとって母校は私自身の原点であり、この場所で過ごした6年間で得たものが今の私を構成しています。その中でも特に、先生の存在は大きかったです。在学中、先生方がいつも一番の味方でいてくれて、寄り添い応援してくれました。このことが教師を目指すきっかけになりました。そして、たくさんの愛情をかけてくれた先生方に恩返しがしたい、今度は私が生徒たちの理解者として彼らの夢を応援したい、その思いが原動力となっています。

 私学には教員の転勤はありません。ですから、在学中だけでなく、卒業後も「拠り所」として卒業生のさらなる成長を見守り続けることができます。教師と生徒、さらには人と人との結びつきを大切にできることが、私学教員のやりがいだと私は思います。


MESSAGE MOVIE

  • Page 1
  • Page 2
  • Page 3
  • Page 4
  • Page 5
  • Page 6