ホーム教師のやりがいとは 私立中高教員インタビュー

教師のやりがいとは 私立中高教員インタビュー

石﨑 綾佳
連帯感をもってじっくりと教育活動に打ち込める環境
 私は新卒で現在の学校に勤めてちょうど1年になり、もうすぐ教員生活2度目の春を迎えます。この1年間を振り返ると、これまででこんなに充実した1年はなかったと胸をはって言える自信があります。
私が思う私学の魅力は、じっくりと教育活動に打ち込める環境であること、そして学校全体がひとつのチームのような連帯感をもっていることだと思います。
 この1年間、クラスや授業、部活動と様々な場面で生徒と接して、一人ひとりが違った個性や感性、考え方をもっていることを実感しました。そんな生徒たちにこれから何を伝えるべきなのかを常に考え、私がたどり着いた答えは「柔らかい心をもつ」ことです。6年間を通して、担当する音楽の授業をはじめあらゆる場面で、互いを認め合い、時には違いを楽しみながら相手を理解することのできる“柔らかい心”をもった女性を育てたい。そう考えた時、腰を据えて長い目で生徒をみることができる今の環境は最適だと感じています。また、学校を熟知し、経験豊富な先生方がいつも力を貸して下さることも、心強く思います。
 ある時、卒業して社会人になった生徒が「ただいま」と先生を訪ねてきて、まるで親子のように懐かしい話に花を咲かせていました。いつでも学校に「帰れる」。そんな温かい雰囲気は私学ならではの魅力だと思います。
 教員1年目を終えて、尊敬できる先生方と同じチームの一員になれたことを嬉しく思うとともに、新しいことにどんどん挑戦できる環境にワクワクしています。
 教師を目指す皆さん、魅力あふれる私学で生徒たちと一緒に未来をつくりませんか。
永井 茜
教育とは「物語ること」
 「教育とは物語ること。」非常勤から専任の教員になり、そう思うことがたびたびあります。今の学校に奉職してからこの春で3年になりますが、専任となって生徒と関わる機会が増えたことがきっかけです。
 「物語ること」とはどういうことか。たとえば、HRの企画が始まる前、先輩の教員が中心となる生徒たちを呼び出し、話をする場面にいたことがあります。一方的な押しつけではなく、なぜその企画を行うのかという意義や企画への思いを語り、どうすれば有意義な時間になるか投げかけ、生徒に考えさせます。その企画に関する「物語」を聞いた生徒たちは目をキラキラさせながら、積極的に「こうしてはどうか」「これもできるのではないか」と相談し合い、彼女たちが主体となってすばらしく企画を実現していきました。語り方次第で生徒を反発させもし、その心に火を付けもする。それが教員の難しさでもあり、魅力だとも思います。
 生徒に何かをさせる時、ただ命令するのではなく、物語ること。定期的な異動のない私学の場合、学校で決まっていることの、「なぜ」という所以を、経験から語れる先生が多くいます。その根底には各学校の理念があり、そうした理念を共有している私立学校は、教員間の連携もよく、教員として学びの多い場です。
 私学の面接を受けている時、私学適性検査の受検の有無を聞かれることもありました。こうしたものも活用しつつ、皆さんも教員を目指してみませんか。
福井 宏太朗
一つのチームとなって生徒の成長、学校の発展のため取り組む
 私学教員の魅力は、経験年数など関係なく、一人ひとりが学校を発展させるための主役になることができることです。
 しかし、これには大きな責任が伴います。入職の際、校長先生から「今日から君自身が学校の看板を背負っているということを常に忘れないで欲しい」という言葉を頂き、身の引き締まる思いがしました。今も、私自身が学校の看板を背負うことができているのか自問自答を続け、そのような教員に成長するために研鑽を重ねる日々です。また、学校の伝統や校訓を体得し、それを様々な指導に還元し、学校の発展に貢献することが求められます。
 どの教職員も「生徒を良くしたい、成長させたい。」という思いに加え、「学校を良くしたい、成長させたい。」という思いを持っています。これは、校長先生をはじめとした管理職の先生方、理事長先生をはじめとした経営者の方々も同じです。皆が一つのチームとなり、校訓の下、生徒の成長のために尽力し、学校の発展に取り組むことができるのは私学の最大の魅力ではないでしょうか。
 今の時代、私学の教員になるということは決して簡単な道ではありません。私学適性検査の会場で、受検者の多さに圧倒され、本当に教員になれるのかと不安に感じたことを思い出します。
 しかし、教壇に立った今、ここ至るまでの苦労の一つひとつが、生徒と接する際に役に立っていることを実感しています。決して諦めることなく頑張ってください。応援しています。
車地 健太郎
目に見えないものを生徒と作っていく本当の教育をしている実感があります
 私立の中高に教員として勤め始めて8年目となりました。教員になる時、独自の建学精神に基づいた教育をしている私立の学校に魅力を感じていました。大学院に進んでいた私は、同じく大学院に進み私学の非常勤講師としてすでに働き始めていた友人の勧めで、私学適正試験を受検し、採用につながりました。3年間は都内の女子高に勤め、4年目からは縁あって自分の母校で理科の教員として働いています。自分の母校で習ったことのある先生方と同じように教育活動をすることはとても有意義な時間に感じています。
 学校では、生徒会に所属しています。体育祭や文化祭、弁論大会、合唱コンクールなどの学校行事を取り仕切る生徒会活動を手助けするのが主な仕事です。
 今の一番のやりがいは、生徒会活動や部活動を通して、彼らと関わっていくことです。もちろん教員は授業が大切ですが、生徒や他の先生たちと協力しながら学校行事などの目に見えないものを作っていくことが本当の教育をしているという実感があります。また、彼らの成長を感じることもできます。生徒会に入りたての頃はなかなか1人では動けない生徒が、先輩と一緒に活動する中で、率先して動き、主体的に取り組むことができるようになっていくのをこの目で見ることも喜びです。
 この4年間で、自分達教員も率先して動かなければ、生徒たちが主体的に動いてくれない、ということに気づきました。これからも母校の目指す教育で育った自分の次の世代に、母校の目指すものを伝えていきたいと考えています。
酒井 雅巳
何十年後の成長した生徒たちに会える生徒たちにはいつでも帰れる場所がある
 私の学校では、毎年高校の卒業式に社会で活躍している卒業生が祝辞を述べます。その祝辞を聞くたび、「やっぱり私立学校はいいなぁ」と思うのです。
 私は小中高と公立の学校に通いました。公立の学校は異動があるので、自分が卒業して時間が経ってしまうと、知っている先生は母校から異動してしまいます。知っている先生がいなければ、自然と母校から足が遠のきます。
 しかし、私立学校は違います。基本的に異動がありませんから、学校に行けばいつでも自分の教わった先生に会えるのです。いつでも帰れる場所がある。これが私立学校のよさの一つです。
 卒業生は祝辞の中で、中学高校の6年間で経験したことが今の自分の礎となっていることを、卒業していく生徒たちに静かに語りかけていました。子どもたちの礎を作る大事な時期に深く関われる。これも私立中高一貫校の魅力だと言えるでしょう。
 何十年後、卒業していく彼らの中で祝辞を述べる人が現れ、それを聞く自分がいるかもしれません。まだ幼さの抜けない中学1年生から関わり、何十年後に大きく成長して母校を訪れてくれる。その姿を見られること。これが私立学校教員の一番の魅力なのかもしれません。
 このように様々な魅力がある私立学校の教員への道は、私学適性検査を受検することで開けるかもしれません。ぜひ私学適性検査を受検して私学の教員になり、ともに私学を盛り上げていきましょう。 
児浦 良裕
企業では体験できない様々な魅力が私学教員にはあります
 私は教育系民間企業にて16年勤務した後に、聖学院中学・高等学校でお世話になり現在4年目となりました。民間企業の社員として学校を見ていた時は、「学校の先生は心身ともに大変な仕事だから、自分には向いていない」と思っていましたが、ご縁をいただき、私学の教員となることを決断いたしました。
 今の気持ちは「私学の教員となって、本当に良かった」と感じています。授業開発・実践においては、民間企業のように「ビジネスの成立」を優先しなくていい、というところに様々な可能性があると感じました。生徒達のために持っている知識・経験・人脈・時間を惜しみなく投資して、数多くの授業や教育プログラムを開発し、実施いたしました。ダイレクトに伝わる生徒達の反応をもとに、次の授業開発に反映できる、企業でいえば商品・サービス開発を無限に行える充実感を感じています。
 また、担任業務は「営業・マーケティング」や「マネジメント業務」のようにとらえ、取り組みました。生徒達は日々成長しており、民間企業時代に社員をマネジメントしていた時と異なり、自分の人間力が試されました。ここが教員の仕事の醍醐味であり、自分自身も本当に勉強になりました。生徒達と一緒に成長することができ、卒業生含め生徒達には日々感謝しております。民間企業では体験できないことだったと感じています。
 もちろん、教員の仕事は簡単ではありません。生徒や保護者、同僚の教職員といった様々な年代・属性の方との人間関係構築、期間限定ではなく毎日こなさなくてはならない授業準備・運営、緊急を要する状況判断など、民間企業時代には経験のなかったことを求められました。教員となって、民間企業時代よりもはるかにパワーアップした気がします。教員という仕事は社会的意義も大きく、仕事のスキルを磨く上でも非常に優れた場であることは強調しておきたいと思います。
 以上を実践していく上でも、私学という職場は大変魅力的です。持続可能性が担保されるからです。公立学校や民間企業などであれば、異動や配置転換は当たり前に起こります。しかし、私学では殆ど起こりえません。したがって、安心して授業開発や実践、担任業務に対して全力投球できるのです。以上の可能性を広げるためにも、ぜひ私学適性検査を受検されることをおすすめします。そして、同じ東京私学の仲間として働けることをとても楽しみにしております。
杉山 誠一
3年間だけでなく一生のつながりをつくれる私学
 私学の教員になって10年。今の私があるのは、高校時代の恩師の存在のおかげです。私立高校に進学した私が出会った先生は体育科でバスケットボール部の顧問でした。その先生のもとに、何代ものOBが訪れていました。当時その光景を見て、私立高校の先生は、3年間だけの付き合いではなく、一生のつながりをつくれる素敵な仕事だと思いました。いつしか私は、その先生のようになりたいと思うようになっていました。自分も同じように私立の教員になって、授業や部活を通じて一生教え子と関わっていきたいと思いました。
 現在は、高校時代に思い描いた夢を実現させ、体育の授業をし、バスケットボール部の顧問もしています。部活動の卒業生が学校を訪れるたびに、あの日の自分を思い出します。まだまだ授業も部活指導も十分ではありませんが、目標を持って日々生徒と向き合っています。
 私学の良い所は、教員の異動がないところです。変わらない仲間と力を合わせ、経験を積みあげていくことができます。これから何十年も共にする仲間です。絆は強固です。こういった家族のような雰囲気、強い同僚性があります。 また、私学には建学の精神があります。これを貫いた教育活動はその学校の独自性を生み出します。そして、そこに集まる生徒、教職員、保護者、卒業生、卒業生保護者、地域の力を合せて育んでいきます。このような独自の雰囲気の中で教育活動や学校づくりを行えるのは私立の醍醐味です。
 教員の仕事は授業や部活、校務分掌、生徒募集など多岐に渡ります。そこには教育目標が貫かれています。同じ目標に向かって仲間と共に語り合い、時にぶつかり合い、時に助け合いながら生徒とともに成長できる魅力溢れる仕事です。ぜひ同じ東京の私学の教員として頑張りましょう。
上杉 赳
生徒たちが卒業後も気軽に会いに来れる場所
 小学校・中学校・高等学校・大学と、ずっと国公立学校に通ってきた私が私学の教員になったのは、ひとえに「異動が嫌だったから」です。大学入学を機に北海道から上京してきたので、超満員の通勤電車に揺られながら出勤するのは耐えがたく、就職する時は絶対に電車で10分以内に通えるところに勤めようと考えていました。そういうわけで、遅かれ早かれ異動が待っている公立学校の就職は全く考えていませんでした。
 初めは上記のような後ろ向きの理由で私学を選んだ私ですが、今年の3月、私自身初めての卒業生を送り出すことができ、「異動するのが嫌」な理由がもう一つ増えました。年配の先生を数十年前の卒業生が訪ねてきて昔話に花を咲かせているのを見ると、いつか自分もあんな風になりたいなと思います。おそらく公立学校では、卒業生が学校に遊びに来た時に担任は既に別の学校へ行ってしまった、ということも多いのでしょう。一方私学では、先生方はずっと学校に残っています。在学中だけでなく、卒業後も気軽に会える場所が与えられていることが、私学教員として勤務することの醍醐味なのではないでしょうか。
 非常勤で勤めた学校も、今専任教員として勤める学校も、知ったきっかけは私学教員適性検査でした。受検しなければ、先日送り出した生徒たちとの縁もなかったかと思うと、受検してよかったと思います。今迷っている教員志望の皆さんも、ぜひ受検してみてください。
渡辺 祐紀
いつまでも生徒の成長する姿を見守れる私学教員の喜び
 私は、大学4年生のときに適性検査を受け、今の勤め先の学校から採用についての連絡をいただき、学校側の試験を受けました。
 最初の数年は非常勤講師として勤め、昨年度からは専任となり、クラスも持たせて頂いています。教科は中高の数学を担当していて、数学嫌いな子たちに対して少しでも「分かった!」、「分かると楽しい!」という感覚を教えてあげることが日々の目標です。また、テニス部顧問として、子どもたちと一緒にテニスをしています。部活動では、子どもたちとの距離も近くなる分、学校生活での嬉しかったことや、日頃の悩みなど気軽に話してくれます。こうやって普段の授業とは違った生徒の一面が見られるのも日々の楽しみの1つです。
 また、私の職場では、卒業生した教え子が大学生活の話や就活の悩みなどを相談しに来たり、驚くことに、お母さんになってもなお学校へ、会いに来てくれる卒業生もいます。こうして、いつまでも生徒の成長していく姿を近いところから見守ることが出来るのも、ほとんど異動がない私学教員ならではの喜びだと思います。
 今の勤め先との縁も私学適性検査を受けた結果から得られたものです。適性検査は、教員になるための1つの方法にすぎないかもしれませんが、東京には多くの私立学校があるので、教師になりたいと強く望む方にとって、自身のスキルアップにも、とても有効なものになると思います。是非、同じ私学教員として頑張っていきましょう!
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